消費社会とイメージの関係(4)
ドラッグストアのほうはまったく別の意味を持っている。ここでは商品がさまざまな種類別に並べられているのではなくて、記号を-----消費の対象としての記号の一部をなすあらゆる財を-----混合する。<<引用「消費社会の神話と構造 」P19>>
僕はこの文章を読んでからというもの、ドラッグストアを見つけるとある意図を持って覗くようにしています。
そこは消費市場に立ち向かうイメージクリエイティブにおけるアイデアの宝庫であるように思えるのです。ボードリヤールが示した頃に比べれば今はホームセンターやコンビニなども同様の存在。
そこではモノとモノが互いの記号を通して呼応し合っている世界。モノとモノ及び我々ヒトや社会との関係性をいかにイメージとして表現するか。そういった見方を持ってドラッグストアに足を運んでみるのも一考だと思います。
ただ、ある種の構造主義に陥ったストアは、ほとんど同様のモノと同様の配置で構成されているため、あまりに浸かりすぎると同質の罠にはまってしまうので気をつけなくてはと思っています。たまには個人商店や専門店等で定期的な視点の転換を個人的にはお勧めします。
いつも新鮮な目で、異なる視点で、最低でも二項は対立の関係にあるという意識は持っていたいものです。