Welcome to the desert of the real.

visible, audible, tangible and simulacre....

みんなちがう

「みんなちがって、みんないい」

とは金子みすゞさんの詩「私と小鳥と鈴と」の最後の一行。

確かにそうです。みんなちがいます。

 

けども「みんなちがう」で止まってしまうのは勿体ない。

互いの違いを認識するからこそ、そこから理解が始まっていくのだし、更には共感を伴った理解に進んで行かねば、と最近よく考えます。(ま、正直以前はあまり気にしてませんでしたけど)

というのも仕事に絡みアジア市場でもがいてきた中、何とか市場に受け入れられようと価値を産む接点である「共通項は何か」をいつも探していました。

ただ、その「共通項」はあくまでも仮説であって、動けば動くほど、探せば探すほど僕の中では「ちがい」が浮き上がってきてしまうのでした。

一方、ドタバタと足掻きまくりながらも試行錯誤を続ける中でその「ちがい」に対し共感めいた感情が徐々に湧いてくるのを感じてもしていました。

対象に歩み寄ろうと懸命に共通項を探るからこそ共感できる「ちがい」に近づけるのでしょうか...

 

ビジュアルイメージに関わる仕事柄、何でもかんでもビジュアルに転換して構想する習慣がありますが、それってどうしても上っ面の変化に意識を奪われる傾向が強まります。

しかしアジアでの経験を通して、今では捉えるべき「共通項」は表面的な視点だけではなく人々の心(表象≒イメージ)に存在しているのかも、という考え方が加わってきています。

 

人々は全てが「ちがう」わけではなさそです。違いを違いのままで放置し思考を止めてしまっては単に他者を作り出したことにしかなりません。

 

誰しもどこかにきっと共感できる部分がある筈なのです。

そんなビジュアル群を産んでいきたいな!

 

 

イラストon実写

絵的に好きかどうかということではないのですが、一瞬実写ベースにイラストが描かれているのかと思いました。

よく見ると全てイラスト(アニメ?)であるようですね。

ビジュアル(主にストックビジュアル)制作にあっては改めてありだな感じました。パッと浮かぶアイデアとしては

  • 観光写真+人物イラスト
  • 空バック+人物/飛行機/鳥などのイラスト
  • 街の風景+人物イラスト
  • リゾート地+人物イラスト 

などなど。つまり写真での一発撮りの代替え分野が少なくないし、手持ちの写真を再利用できる機会にもつながったりとか思ったりするのですが、こうやってテキストにしてみると極めて陳腐です....全ては語彙力です....

 

ともかく、実写とイラストの組み合わせは今に始まったことではないですが、現在のようなコロナ禍における制作的制限枠を拡げる一手として、方法論次第では見直してみるのも面白そうです。

 

と、そんなことを考えていたら、Barbara Kruger(バーバラ・クルーガー)というアーティストを思い出しました。彼女の場合は写真にコピーをのせる手法が目立ちます。

彼女の作品がプリントされたTシャツ着古してます。

www.pinterest.jp

 

何かしらインスピレーションを感じてもらえれば嬉しく思います。

#Morpheusinspired

このブログのタイトルである「Welcome to the desert of the real」は映画「MATRIX(マトリックス)」に出てきた モーフィアスのセリフが由来、というかそのものであるというのは既に書きました。

しかしながら僕よりも先にこのセリフに影響を受けた人がいるというのを発見しました。(そりゃいるでしょうね)

その彼というのは、哲学者マルクス・ガブリエルをして「叛逆的なスター哲学者」と評されるスラヴォイ・ジジェクというスロヴェニアの哲学者です。

ja.wikipedia.org

 

彼の風貌からしても叛逆的な印象を受けますし、その著作群を読んでみたくなります。

いまのところ把握できているのは、彼の著書の一冊のタイトルにこのセリフを引用しているというところまでですが、ともかく一旦積読しておこうかな....

モーフィアス(ウォシャウスキー兄弟)→ジジェク→僕とインスピレーションの連鎖を受け取っているんだな、と勝手に舞い上がっております。

 

その本の翻訳版はこちら。

Welcome to the Desert of the Real 

 

続・Unfocused

新たなUnfocused的アーティストを二人発見しましたので備忘的にご紹介しておきます。

しかもこちらの二人、作品に共通の世界観を感じていまして一人でゾクゾクしています・・・・

# Alex Kanevsky: アレックス・カネフスキー #

www.pinterest.jp

# Andy Denzler : アンディー・デンツラー#

www.pinterest.jp

ところで、この「現実をクリアーにし過ぎず曖昧さを残すことで見るものに解釈を委ねる」(ブログ筆者独自定義)分野を表現する言葉として Unfocused か Out of focusedか迷っていたりします。あくまでも僕個人の中で広がる世界観なのですが、きっと社会的にも共有できる部分があるように思えてなりません。

もうちょい言語化頑張ってみようと思います。探究、探究。

で、今のところはひとまずUnfocused/アンフォーカス でいっときます。

 

 

 

マトリックス - MATRIX

映画マトリックス

第4作目の公開が待たれる大好きな映画で、このブログのタイトルも主要登場人物であるモーフィアスのセリフを引用しています。うーかっこいい。

さて、そのマトリックス

制作にあたってウォシャウスキー兄弟が影響を受けていたのはフランスの社会学ジャン・ボードリヤールの「シミュラークルとシミュレーション」だと思っていたのだけど、より全体的な世界観としてアメリカの哲学者ヒラリー・パトナムの「外在主義」というコンセプトがあると最近知って、一人舞い上がっています。

備忘的にマルクス・ガブリエルの『「私」は脳ではない』から引用しておきます。

・・・というのも、『理性・真理・歴史』の第1章「水槽の中の脳」で、私たちは皆、電気的に刺激された脳に過ぎず、自分とは無関係な現実の幻影にうまく騙されているのだ、という恐ろしいビジョンを展開していて、このイメージが「マトリックス」に取り入れられ、全編を通じて描かれたからです。パトナムは、脳をコンピュータになぞらえて、そこで意識あるいは精神がソフトウェアのように作動するのだ、という考えを提唱した最初の人間なのです。このテーゼを、コンピューター機能主義と呼びます・・・(本文P193より引用)

 

ゾクゾクします!

まぁガブリエルさんは批判的に引用されてはいるんですが、こういった現実と非現実の境目的な世界観が好きなんだという感覚が、Unfocusedな作品群を生み出すアーティストへの個人的な興味に反映してそうで、そういう自覚が最近高まっています。

 行き過ぎた透明感過多な世界になんらかしらのテーゼを打ち出したい....

それはさておき、そんなヒラリー・パトナムの「理性・真理・歴史」読みましたらいつかブログに書こうと思います。

ニューロン主義VS精神哲学

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対極を読む読書は刺激的。

もう少し砕いてみますと「脳の反応の仕組み」VS「自由な意識の可能性」とも読み取れそう。

また、我がビジュアル分野に置き換えると、「視覚をとらえる脳の状態」VS「新たな視点を創造する意識の状態」、とかでしょうか。ま、無理やり対決構図にしなくても良いですが。

 個人的に思うのは現在のようにビジュアルの氾濫をもはや止められないマーケットでは前者の考え方が優勢な気がしていまして、そこでは「消費者をいかに反応させるか」という一群がマジョリティなので、そのために拡大進化論、進化心理学神経科学など自然科学の(還元論的)理論を総動員して説得的に物事を進めるという行為はごく自然の成り行きなのかもしれません。

しかしガブリエルさんの指摘から読み取れるのは、それらは自然科学によるイデオロギーかもしれないぞとの気付きもあって「はっ」となりしています。

個人的には常に視点を創造する側でいたいという意味で、今のところガブリエルさん的思考を深めたいなと考えています。

ただ、カンデルさん(ら)の本に書かかれてあるような脳の反応の仕組みや諸々の自然科学理論のビジュアルクリエイティブへの活用にも興味津々である自分もいます。

物事は二面性では語り足りないようです。

 

Unfocusedな気分

 

 

くっきりとしたクリアーな世界であるFocusedに至る従前の状態、つまり自分なりの解釈の自由度が高いUnfocusedな世界観が好きです。

むしろそこにずっと留まっていたいかもしれません。

あまりにもくっきりはっきりとした世界からから少し距離を置きたい気分。

 

そんなUnfocusedなインスピレーションの数々を感じさせてくれるアーティスト達の中で、今のところこちらの4人がお気に入り。(完全に自分基準)

 

それぞれについてはまた追々。

 

#Gerhard Richter/ゲルハルト・リヒター#

www.pinterest.jp

#Uta Barth/ウタ・バース#

www.pinterest.jp

#Chuck Close/チャック・クローズ#

www.pinterest.jp

#Phillip Barlow/フィリップ・バーロウ#

www.pinterest.jp