Welcome to the desert of the real.

visible, audible, tangible and simulacre....

続・Unfocused

新たなUnfocused的アーティストを二人発見しましたので備忘的にご紹介しておきます。

しかもこちらの二人、作品に共通の世界観を感じていまして一人でゾクゾクしています・・・・

# Alex Kanevsky: アレックス・カネフスキー #

www.pinterest.jp

# Andy Denzler : アンディー・デンツラー#

www.pinterest.jp

ところで、この「現実をクリアーにし過ぎず曖昧さを残すことで見るものに解釈を委ねる」(ブログ筆者独自定義)分野を表現する言葉として Unfocused か Out of focusedか迷っていたりします。あくまでも僕個人の中で広がる世界観なのですが、きっと社会的にも共有できる部分があるように思えてなりません。

もうちょい言語化頑張ってみようと思います。探究、探究。

で、今のところはひとまずUnfocused/アンフォーカス でいっときます。

 

 

 

マトリックス - MATRIX

映画マトリックス

第4作目の公開が待たれる大好きな映画で、このブログのタイトルも主要登場人物であるモーフィアスのセリフを引用しています。うーかっこいい。

さて、そのマトリックス

制作にあたってウォシャウスキー兄弟が影響を受けていたのはフランスの社会学ジャン・ボードリヤールの「シミュラークルとシミュレーション」だと思っていたのだけど、より全体的な世界観としてアメリカの哲学者ヒラリー・パトナムの「外在主義」というコンセプトがあると最近知って、一人舞い上がっています。

備忘的にマルクス・ガブリエルの『「私」は脳ではない』から引用しておきます。

・・・というのも、『理性・真理・歴史』の第1章「水槽の中の脳」で、私たちは皆、電気的に刺激された脳に過ぎず、自分とは無関係な現実の幻影にうまく騙されているのだ、という恐ろしいビジョンを展開していて、このイメージが「マトリックス」に取り入れられ、全編を通じて描かれたからです。パトナムは、脳をコンピュータになぞらえて、そこで意識あるいは精神がソフトウェアのように作動するのだ、という考えを提唱した最初の人間なのです。このテーゼを、コンピューター機能主義と呼びます・・・(本文P193より引用)

 

ゾクゾクします!

まぁガブリエルさんは批判的に引用されてはいるんですが、こういった現実と非現実の境目的な世界観が好きなんだという感覚が、Unfocusedな作品群を生み出すアーティストへの個人的な興味に反映してそうで、そういう自覚が最近高まっています。

 行き過ぎた透明感過多な世界になんらかしらのテーゼを打ち出したい....

それはさておき、そんなヒラリー・パトナムの「理性・真理・歴史」読みましたらいつかブログに書こうと思います。

ニューロン主義VS精神哲学

f:id:kotarouchida:20201222095916j:image

対極を読む読書は刺激的。

もう少し砕いてみますと「脳の反応の仕組み」VS「自由な意識の可能性」とも読み取れそう。

また、我がビジュアル分野に置き換えると、「視覚をとらえる脳の状態」VS「新たな視点を創造する意識の状態」、とかでしょうか。ま、無理やり対決構図にしなくても良いですが。

 個人的に思うのは現在のようにビジュアルの氾濫をもはや止められないマーケットでは前者の考え方が優勢な気がしていまして、そこでは「消費者をいかに反応させるか」という一群がマジョリティなので、そのために拡大進化論、進化心理学神経科学など自然科学の(還元論的)理論を総動員して説得的に物事を進めるという行為はごく自然の成り行きなのかもしれません。

しかしガブリエルさんの指摘から読み取れるのは、それらは自然科学によるイデオロギーかもしれないぞとの気付きもあって「はっ」となりしています。

個人的には常に視点を創造する側でいたいという意味で、今のところガブリエルさん的思考を深めたいなと考えています。

ただ、カンデルさん(ら)の本に書かかれてあるような脳の反応の仕組みや諸々の自然科学理論のビジュアルクリエイティブへの活用にも興味津々である自分もいます。

物事は二面性では語り足りないようです。

 

Unfocusedな気分

 

 

くっきりとしたクリアーな世界であるFocusedに至る従前の状態、つまり自分なりの解釈の自由度が高いUnfocusedな世界観が好きです。

むしろそこにずっと留まっていたいかもしれません。

あまりにもくっきりはっきりとした世界からから少し距離を置きたい気分。

 

そんなUnfocusedなインスピレーションの数々を感じさせてくれるアーティスト達の中で、今のところこちらの4人がお気に入り。(完全に自分基準)

 

それぞれについてはまた追々。

 

#Gerhard Richter/ゲルハルト・リヒター#

www.pinterest.jp

#Uta Barth/ウタ・バース#

www.pinterest.jp

#Chuck Close/チャック・クローズ#

www.pinterest.jp

#Phillip Barlow/フィリップ・バーロウ#

www.pinterest.jp

 

Re:Start

 

最終更新から5ヶ月ほどが経過してしまいました。

原因の一つはカテゴリーの整理が苦手なこと。

カテゴリーに引っ張られて逆に書きたいことがギクシャクするということを繰り返しています。

このブログをどういう構造にしていきたいかはおぼろげにはあるにはあるのですが、その辺りをちゃんとしようと思うと今度は手が止まってしまいます。

都度都度書いていく中で試行錯誤していこくのが自分にはあってそうということで、ここら辺でゆるりとリスタート。

それでは。

 

 

 

 

 

 

転換点

私ももう54歳です。

今更、「転換点がやってきた!」などなにを青い事言っているのかと言われそうだけれども、人生というより仕事上の転換点が今日だったりするのかもしれないなという1日だった。

尤も、冷静に考えれば転換点なんて何回もあって良いわけで。実際あるわけで。

気付けるか気付けないかの違いかも。

そういう意味では、転換点だ!とほざいているのは、つまりは今日を転換点にしたい意思のあらわれなのかもしれない。

そうだ、きっとそうだ。

せっかくだからそうしてみようよ。

 

 

今敏

というアニメ監督を知った。

そんでもってパプリカという作品をネトフリで見た。

とっても良かった。

で、興味を持って色々検索していたら彼のブログを発見。もう亡くなっている方のものなのでつい感傷的に読み込んでしまったのかも知れないが、飾らない文章に引き込まれた。

他の作品もぼちぼち見てみよう。